アトピーはたくさん水を飲んだ方がいいのか?
2017/01/08

アトピーを改善するには水分をたくさん摂りましょう!とか腸内環境改善のために1日2リットル水を飲みましょう!とかよく言われていますね。
逆に水の飲みすぎは体に悪い!水分制限でアトピーが良くなる!アトピーの原因は水毒、水中毒!と訴える人もいます。
どっちが正しいの?って思うけど、その人の状況によって結果は変わってくるので、水をたくさん飲むようにして改善した人もいれば、水分制限で良くなった人もいる。
だから一概にどちらが正しいとは簡単には言えないと思います。
ただ、水は体にとってとても大事なものなのは間違いないです。
水分の摂り方や選び方などを気を付ければ、アトピーを回復に向かわせることはできると思います!
水の重要性
人間の体は約60%が水分で構成されています。
大きく分けると細胞内液と細胞外液に分けられます。体の水分の3分の2は細胞内液で、残り3分の1が細胞外液です。
血液やリンパ液は細胞外液に分類されます。
血液は酸素や栄養、ホルモンなどを体の隅々に届け、老廃物や不要な物質を排出する役目を担っています。
なので単純に考えて、水分不足だとこの働きが滞り、体にとって良くない状態になります。
水分が不足すると血管が詰まりやすくなり、血栓ができやすくなります。
特に脳は80%は水分で満たされています。
なので、体の水分不足にとても弱い性質を持ちます。
体の水分の1~2%減っただけで脳の意識レベルが下がってしまうのです。
現代人は水分不足じゃなくても血がドロドロになりがちです。特にアトピーの人は腸内環境が悪いことも重なり、血がドロドロになっている傾向が強いです。僕もだいぶ血が汚れていました。
血流が悪いと代謝が悪くなりますので、アトピーにも良くないですね。
血液の流れを良くする簡単な方法は水分を摂ることです。体内の水分量が少ないと、血液の濃度も濃くなって血流が悪くなります。なので水を飲めば血流も良くなります。
1日に必要な水分
まず、体の中の1日の水分のやり取りはこんな感じです。
一日の水分摂取量 | 1日の水分排出量 | ||
飲み物から | 1200ml | 尿 | 1500ml |
食べ物に含まれる水分 | 1000ml | 便 | 200ml |
代謝から得られる水分 | 300ml | 汗や呼吸や皮膚から | 800ml |
合計 | 2500ml | 合計 | 2500ml |
飲み物にはお茶やコーヒーやジュースも含まれるんで、だいたいこれぐらい。
食べ物にも意外と多くて1リットルも含まれているんです。ご飯や野菜、肉にも魚にも水分は含まれていますからね。1日3食の平均的な食事をするとこれぐらい得られるそうです。
代謝から得られる水というのは、食べものを分解するときに水が生成されるので、その分の水分です。
普通に生活していれば、だいたいバランスが取れているものなんですけど、1日2食で野菜やご飯をあまり食べない人や、水分を摂る習慣があまりない人は注意が必要です。
体は最低でも1日に2.5リットルは水分が必要なので、そういう人は少し意識して水を飲むようにしましょう。
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正しい水の飲み方
じゃあ水をひたすらがぶがぶ飲めばいいのかというとそうではありません。飲み方も重要です。
体内の水分を調整しているのは主に腎臓です。
そして、腎臓が一度に処理できる水分の量も決まっています。
一度に大量に水を飲んでも、全部吸収されるわけではありません。
健康な腎臓の水の処理能力は、通常16ミリリットル/分と言われています。
これを超えて飲んでも体は水分過剰になりますし、腎臓をはじめ内臓に負担をかけます。
大量の水の一度に飲むと体は水中毒を起こし、頭痛や吐き気、さらには低ナトリウム血症を引き起こす危険性もあります。
また、水分をたくさん飲むと、体は冷えてしまいます。
冷えは体や内臓の機能を低下させます。
それに水を飲みすぎることで胃液が薄まり、消化にも良くないです。
食事のときはなるべく水分は摂らない方がいいでしょう。
体は一度に多くの水分を処理することはできませんが、腎臓が1日に処理できる水分の量は健康な成人なら15リットルです。
なので大量の水分を一度に取りすぎなければ、水分の摂りすぎにそこまで神経質にならなくても大丈夫です。
少量の水分をこまめにとる
適切な水分量というのは体重や活動量などによって人によって違うのですが、1時間置きにコップ1杯程度の水をこまめに飲むといいといわれています。
目安としては喉の渇きを感じたら飲むようにするのもいいでしょう。
喉の渇きは体からのサインですからね。
運動時や汗をかいた時なども、水分不足になりやすいので注意しましょう。
冷たい水を控える
水は体を冷やします。冷蔵庫で冷やした水や、氷の入った飲み物はさらに体を冷やしてしまうので、冷たい飲み物はなるべく控えましょう。
いくら体にいい水でも、体を冷やす飲み方では逆効果です。
また、ジュースや清涼飲料水に含まれる糖分は体を冷やします。
アトピーに冷えは大敵です。
内臓や腸の働きが悪くなり、体全体の調子が悪くなります。
なるべく常温で飲む、氷を入れないなどの内臓を冷やさないようにしましょう。
まとめ
ちょっと長くなりそうだったのでこの辺にしときます。
水分を意識して摂ることは体にもアトピーにもプラス。
ただ、冷たい飲み物や一度に大量に水を飲むのは体を冷やすのでマイナス。
体に負担をかけない飲み方をしましょう!
ちなみに脱ステ中や重症アトピーでは水分制限が良いと最近では言われています。
これについてはまた長くなっちゃうので別記事で。