ステロイドと保湿剤の塗る順番はどっちが先?ケースで使い分けよう

   

海で保湿剤をつける女性の手

ステロイドと保湿剤の塗る順番って地味に気になるよね。

ぶっちゃけどっちでもいいっちゃいいんですけど、一般的には広範囲に塗る物から先に塗ります。

なので保湿剤を先に塗るのが一般的。

ステロイドを先に塗ると後から保湿剤を塗った際に、健康な皮膚までステロイドを塗り広げてしまい、無駄に副作用が起きるリスクがあるからっす。

ただしステを先に塗るのは悪い面ばかりではないので、ケースによって使い分けるとベストなので、僕の塗り方を紹介します。

ちなみに僕は基本的には保湿剤を先に塗る派です。

ひどい時はとにかく先にステロイドをバーッと塗ってから保湿剤を塗りこんでたけど、良くなってきてからは先に保湿剤塗ってました。

その方が楽だしリスクも少ないし最終的には先に保湿派でした。

 

ステロイドと保湿剤どちらを先に塗るか

ステロイドを先に塗るのと保湿剤を先に塗る、どちらが正しいかなんてルールはないです。

皮膚科も特に指示しない場合が多いし、先に塗った方が効果があるというエビデンスらしいものも特にないので、ぶっちゃけそこまで神経質にならなくてもいいとは思います。

結局皮膚の上で混ざるから効果に大きな違いは出ないっす。

塗布順序と効果の関係  

ラットを用いて、ステロイド外用剤とヘパリン類似 物質製剤の塗布順序と全身性副作用への影響を調べた 結果2)、体重減少、胸腺・副腎重量の減少は塗布順序に 関係がありませんでした。塗布順序を変えても、皮膚の 上で混ざってしまうことが一因であると考えられます。 ステロイド外用剤は、一般に効果が強いほど副作用が 強いと考えられています。そのため、全身性副作用が 塗布順序に影響されなかったことから、効果も影響され ないと予想されます。

塗布順序と副作用の関係  

動物実験の結果から、皮膚外用剤の塗布順序は副作用 に影響しないと説明しましたが、患者さんでは影響する 可能性があります。ステロイド外用剤と保湿剤を併用 する場合、ステロイド外用剤を病変部位に塗布した後に、 保湿剤を広範囲に塗布すると、先に塗布したステロイド 外用剤が塗布する必要のない部位に広がってしまいます。 そのため、正常部位にまで皮膚萎縮などのステロイド 外用剤の局所性副作用が発現する恐れがあります。

皮膚外用剤の基礎知識 第5回 皮膚外用剤の塗り方-塗布順序より引用

 

製薬会社のマルホによると、動物実験ではどちらを先に塗っても特に効果や副作用に影響はないけど、アトピー患者だと先にステロイド塗っちゃうと正常な皮膚にまで塗り広がって皮膚萎縮などの副作用が起こる危険があるから、保湿剤を先に塗る方が無難だそうです。

基本的に塗り薬はステロイドに限らずなんでも広範囲に塗る物から先に塗るという考え方があります。

必要ないところにまで塗り広げないようにするためです。

 

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ステロイドを先に塗る場合

ステロイドを先に塗るのはNGなの?というとそうでもない。

広範囲に塗り広がるのはなにもリスクだけじゃない。

アトピーの肌は炎症が起こっている皮膚の周りのぱっと見健康そうな皮膚も実は炎症が起こっている場合が多いです。

昨日はここ痒くなかったのに今日めっちゃ痒いやんみたいな。

傷を直接掻くと痛いから傷の周りを描いたりもよくやると思う。

 なので、広範囲にステロイドを塗り広げるとそういった気づかない皮膚の深部の炎症や、傷の周りもカバーできるので、結果として炎症が再燃するまでの期間を延ばすことができる場合がある。 

だいたい痒いと無駄に広くまんべんなくガーッと掻き毟ってしまうから、炎症は広がりやすいし、僕はアトピーひどかった時は全身くまなく塗り込んでました。(足の裏とかはさすがに塗ってない)

この方法だとプロアクティブ療法にも向いていると思う。

それと保湿剤にワセリンを使っている場合は、先にステロイドを塗らないとワセリンにステロイドが弾かれて効果がだいぶ減る。

皮膚上で混ざるとはいえ、純粋なワセリンをこってり塗った後はやっぱり皮膚に浸透しにくいので効果半減です。

ステロイドの副作用のリスクを減らせると言えば聞こえはいいけど、効果も減るから結果的にステロイドの長期使用に繋がるリスクもあるということっす。

 

ステロイドを先に塗るとステロイドの効果が強くなる?

マルホのデータでは特に大きな違いはないとされているけど、個人的には違いはあると思う。

ステロイドを先に塗った方がステロイドの効果は強くなると思います。

これは後から保湿剤を塗る際に先に塗ったステロイドがより塗り込まれてしまうということがまずひとつ。

それとステロイドにしろ保湿にしろお風呂上りに塗ることを考えた時なんですが、お風呂上がりの肌は皮膚のバリア機能を担う皮脂や天然保湿因子がごっそり洗い流されているので、皮膚バリアがとても弱くなっている。

皮膚バリアが弱いと肌に何でも入り込みやすくなるので、ステロイドもぐんぐん吸収されて普段よりも効果が上がります。

ステロイドの効果が強くなるということは、皮膚萎縮などの副作用も強くなるということなので、状況見て判断。

例えば炎症がひどい重症の場合は副作用だなんだ言うよりもまずはステロイドでしっかり炎症を抑えることが必要なので、先にステロイドを塗るなどはOK。

むしろ炎症がひどい部分に保湿剤を塗るとトラブルが起こりやすいのでひどい部分にはステロイドから塗るようにした方が良い。

保湿剤の成分が刺激になることはよくある。

 

ステロイドの塗布部位別吸収率

http://www.osakado.org/topics/steroid-item-list.htmlより引用

 

ステロイドの吸収率は体の部位によって違う。

ほほは腕に比べると13倍の吸収率になるので、ステロイドの効果も高い分副作用のリスクも高い。

ステロイド酒さとか皮膚が赤くなるのも顔だけの場合が多いのも吸収力の差が影響しているわけ。

なので、お風呂上がりの浸透しやすい状態の顔にいきなりステロイドを塗ると、副作用のリスクもめっちゃ上がるので、ステロイド酒さを起こしやすい。

顔の場合は先に保湿剤の方が良い。ステロイドの赤ら顔は辛いもん。

逆に腕は吸収率が悪いから先にステロイドでもOK。

こんな感じで自分で様子見て状況に合わせて使い分けできればいいと思う。

 

保湿剤を先に塗る場合

基本的には先に保湿剤を塗るのが無難です。

薬剤の塗布順序のセオリーでも保湿が先だし。

なによりステロイドは伸びが悪いから塗り広げにくい。

先に保湿剤を塗っておくとステロイドを塗るのも楽。

ほぼ毎日の作業だから楽な方が良いっすよね。

ある程度アトピーが良くなってきた時や、軽度のアトピーなら先に保湿剤でも十分。

それにステロイドを先に塗ると吸収が良すぎて副作用のリスクもあるから重症じゃない人は保湿が先の方が良いかな。

炎症が広範囲に広がってない人や軽度のアトピーの人は先にステロイドを塗ってわざわざ副作用のリスクを上げることもないと思うので。

どういう塗り方がいいかは自分の症状にもよるし、塗り方一つにしてもそうだけど、アトピーは試行錯誤がやっぱり必要なので、いろいろ塗り方を試してみてください。

 - 保湿剤, 薬の塗り方