禁煙してもアトピーは治らないし悪化する?効果やメリット
2016/07/26

先に言うときますけど禁煙したからと言ってアトピーは治りません。
だってタバコを吸い出したからアトピーになったわけじゃないでしょ?赤ちゃんや子どもはタバコを吸わないのにアトピーになる子もいるでしょ?
だからタバコはアトピーの原因ではないです。ただ喫煙によりアトピーの症状が悪化しているケースはあります。
僕は成人型アトピーになる前から数年タバコを吸ってましたが、喫煙が原因でアトピーになったとは思えません。(もしかしたら間接的に関わっているかもだけど直接の原因ではない)タバコを吸いだしてからアトピーが発症するまで年数がありすぎですもん。
それでアトピー治療を続ける中で禁煙して今はもうタバコは吸っていません。
禁煙したからアトピーが治ったのではなく、禁煙して体本来の力を取り戻したことによって健康的になり、生活の質も向上し、アトピー治療にもいい影響があったってのが僕の感覚。
別に禁煙しなくてもアトピーは治るし、禁煙して悪化する人もいる。
ただ確実にタバコは体にとって有害です。
喫煙とアトピーの関係についてまとめました。
目次
タバコは百害あって一利なし
もうこんなことわざわざ書かなくてもわかると思うけどね。
タバコの害はもう腐るほどあるのでわざわざ全部は書かないです。
そんな一般的なタバコのデメリットじゃなくてアトピーにどう影響するかってことが僕ら大人アトピー患者にとっては一番重要。
タバコには4000種以上の有害物質が入っている
これ普通にアトピーとか関係なく体全体にとって危険です。これだけ有害物質取ってたら体はこの毒素を排出するためにせっせと働かなきゃならない。特にニコチンを排出するのに腎臓に滅茶苦茶負担がかかる。
腎臓っていうのは血液のろ過をしてキレイにしているので腎臓の働きが弱まると血液も汚れる。さらに腎臓が作り出すホルモンの働きによって血液は作られているので、十分な血液が作られなくなる。
一酸化炭素は酸素を奪ってしまうので慢性的な酸欠状態になってしまう。さらに老化や体を酸化させる活性酸素を多く発生させるので、体中の機能が低下する。
こういう悪影響が体、特に肌にダイレクトに悪影響を与える。
しかも、アトピーの痒みっていうのは皮膚から有害物質を排出させようとする働きなので、タバコを吸っているとこの毒素の排出である皮膚の痒みがなかなか治まらない。
しかも煙や喫煙した手で皮膚を触ると、その有害物質がバリア機能の低下した肌に直接触れることになるので肌にも直接有害物質が触れることになり、痒みを引き起こすことにもなる。
ビタミンの破壊
タバコを吸っているとビタミンCが壊されるってよく言いますけど、厳密にはC以外のビタミン類も壊されます。
アトピー患者の腸内環境は悪い傾向から、慢性的なビタミン不足に陥っている場合が多いのでそこでタバコのビタミン破壊も加わるとかなり絶望的。
ビタミン不足だと血管が破れやすく傷つきやすくなり、肌もボロボロになりバリア機能の低下した弱い肌しか作られなくなります。
疲労感、倦怠感、寝ても疲れが取れない、眠りが浅いなどの症状もビタミン不足が影響していることもある。
アトピー患者にとってビタミン不足は症状を悪化させるのでタバコを吸っている人はビタミン不足には一層気を付けないといけない。
血管が細くなり血流が悪くなる
血流が悪いっていうのはアトピーにとってすごい悪影響。
タバコは血管収縮作用があるので喫煙者は非喫煙者よりも血流が悪い。
加えて体温が下がる。体温が下がると体の免疫力も落ちる。ダブルパンチ。
酸素が栄養が体の隅々に行きわたらず、有害物質や老廃物の排出も滞る。
ということは肌の表面の毛細血管まで十分に血が回らず、肌再生が不十分になる。
しかも血行が悪いと体は疲れやすくなり、ずっとだるい感じがします。
Ⅱ型糖尿病のリスクが高まる
厚生労働省によると喫煙者は非喫煙者に比べてⅡ型糖尿病のリスクが1.4倍高くなるそう。
糖尿病とアトピーって関係あるの?って思うかもしれませんが、糖尿病になるとアトピー性皮膚炎になるリスクも高まるらしい。
糖尿病もアトピーも免疫力の影響が強く、症状や治療法にも共通点が多い。
喫煙が糖尿病のリスクを高めるならアトピーのリスクも高めるんじゃないかっていう見解。
タバコは血糖値を上げるしインスリンの働きも低下させるからやっぱりアトピーにも悪い影響が出る。
消化吸収能力が低下する
タバコは体の器官の働きを低下させるので、胃腸の働きも低下し、その結果消化吸収能力も低下します。
喫煙により体温が低下するので、その効果も相まって内臓の働きはタバコを吸わない状態よりも悪くなっちゃうんですよね。
せっかく摂った栄養もうまく使われないまま排泄されたり、便秘や下痢を引き起こすこともあります。
胃腸の働きが悪くなると、腸内フローラも荒れるので、腸内環境が悪くなります。またタバコに含まれる活性酸素も腸内環境悪化の原因となっています。
禁煙のメリット
僕が禁煙して感じたメリットはありすぎてもう喫煙者に戻れないわってぐらいなんですけど、ここではアトピーや肌に対して感じたメリットだけを上げていきます。
低体温が治った
運動とかもしてたけどね。禁煙も効いたよ絶対。体温上がると免疫力も上がるから総合的に健康になる。
睡眠の質が上がった。
タバコは覚醒作用があるから、寝る前とかに吸うと寝つきが悪くなる。睡眠サプリ とかも取ってたからそれの効果もあるけど、喫煙時代に比べるとぐっすり眠れるし朝のすっきり感も全然違う。寝起きのだるさが明らかにマシ。
アトピー治療で大事なのは良い睡眠をとる事。肌は寝ている間に作られるからね。
アトピーの人は夜なかなか眠れない人が多いから少しでも睡眠の質を上げるために禁煙は絶対効果ある。
消化吸収能力が良くなった
お腹壊しやすい体質なんだけど、禁煙してからは下痢することも減った。禁煙の効果で腸内環境良くなったんだと思う。
あと以前はどれだけ食べても全く太らなくて、内臓おかしいんじゃないか?ってぐらい太らない体質だったんだけど、禁煙してからはたくさん食べれば太るし、量を減らせば体重も落ちていく正常な体質になった。たぶん胃腸の働きが悪くて、食べたものをちゃんと消化吸収できないぐらい貧弱な胃腸だったんだろうけど、禁煙することで胃腸の機能も改善したんだと思う。
まぁこれは腸内環境対策めっちゃやったから禁煙だけの効果ではないけどね。でも禁煙も役に立ったはずだよ。
疲れにくくなったしアトピー対策をする気力と体力が持続する
別にアトピーと関係ないようだけど、疲れにくいってことはストレスも減る。疲れているとなんの気力もでないっすよ。
掃除?運動?料理?無理無理しんどいっす。アトピーで散々疲れてんのにアトピー対策とかもっとしんどいことできないよってのがアトピーに悩む人の心境。
逆にへとへとなのに無理してがんばって運動とか掃除するのってすごいストレスを伴う。でそのストレスが結局アトピーを悪化させてることもあるし、この辺は難しいんだけどね。メリットをストレスが上回ることだってある。
禁煙するとまじで体力がよみがえる。仕事が終わって家に帰ってもまだ余力あるから、運動したり掃除したりする気力も体力も湧いてくる。
だから疲れた自分に鞭打って無理してアトピー対策するストレスも減るって言うことね。
これがすごい良い習慣を生む。継続にもつながる事だからね。
禁煙は成人型アトピー治療に良い効果があるけど、無理に禁煙しなくてもアトピーは治る
悪化する人はたぶん禁煙のストレスが半端なくて禁煙のメリットよりもストレスが上回っちゃった人だと思ってる。禁煙のストレスも初めの1週間ぐらいがピークだけど、吸いたい欲求は人によるし、ずーっとイライラしている人もいるからね。
そういう人はもうあきらめて他の方法を探した方が良いと思う。
禁煙しなくたってアトピーは治るしアトピー完治の方法もひとつじゃない。自分に合った方法を見つければいいだけ。
~しなければならないって考えは捨てよう。そういう強迫観念は精神を追い詰めてアトピーと向き合うのがつらくなるだけ。
でもできることなら体のために禁煙した方が良いのは確実。
僕はたぶん禁煙しなくてもアトピーは治っただろうけど、禁煙のメリットを享受したおかげでアトピー治療も良い影響があったし、完治のスピードも早まったと思う。
喫煙している状態の体は本来の力を出し切れていません。代謝や各器官の働きが低下しています。
禁煙により体本来の力が発揮できるようになるので、成人型アトピーでは禁煙も有効なアトピー対策にはなります。禁煙だけでアトピーが完治することはないけど、体の機能は正常に働くようになるし、健康的になる。これだけでアトピーの治りはぐっと早くなると思っています。